Secret Romance*
「じゃあ…サヨナラだね。玉木ちゃん…。
あ、心配しなくても玉木ちゃんの可愛い本性のことは誰にも言わないよ?
もちろん俺と関係があったこともね」
「…うん…分かった」
新田は…何とも思わないんだろうか?
決して笑顔を崩さない新田に、ふと疑問を感じた。
でもそれが見苦しい考えだと分かるとすぐに首を振って自分を取り戻す。
クルリと体の向きを変えると、新田に背を向けて歩き始めた。
1歩…2歩…
足が地面につく度に
原因不明の胸の痛みが私を襲う。
もしかしたら私は…
ほんの少しだけ新田を好きだったのかもしれない…。
そう思って、無理矢理笑った。
――今更…もう遅い…
何歩めか…
足が地面につく寸前、肩を強く掴まれた。
―――…!
「…なんて、言うと思った?」
振り返るなり、新田の顔が私により近く現れる。
でも、
「…新田?」
「ちょっと、分かってないみたいだね、玉木」
彼の表情はこれまでかつて見たことないくらい…
――冷たかった。