文学乙女
act.8 手紙
名前を知ると同時に、佐伯さんへの想いは次第に募っていた。





どういうわけか、あたしは今、文房具店のレターセットコーナーにいる。





この前見たラブレターの光景を思い出し、自分も思い切って佐伯さんに告白しようかと考えていた。





好きな人に告白するなんて、高校時代バイト先の男の子にラブレター書いて以来だ。





結局フラれたけどね。





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