世界一長いラブレター
「あ!さっきの子だ!」
「さっきはどーも。」
「お酒駄目だよ~っ」
彼女は僕のジントニックを見て笑って言った。
「あはは~」
「私はあや。あやで良いよー」
「僕は遊汰です。」
「敬語良いから!」
「はい。てかいくつですか?」
「19だよー。だけど早生まれだからもう一応成人なんだけどね、」
「19ってまだ未成年じゃないっすか!煙草も酒も駄目っすよ」
「そうなんだけどね…」
あやさんはクスクスと笑っていた。
「大学生っすか?」
「ううん。専門学校行ってるの。」
「どこの?」
「あやね、美容師になりたいんだ。」
「良いっすねー。僕もそろそろ髪切りたいなーと思ってたんですよ。」
「そうなのっ?あや昨日男の人のカット習ったからやりたかったんだあ!今からあやのカットモデルになってくれない?」
「え?ここで?」
「違うよー。あやの家」
「別に良いっすけど、彼氏とか怒らないです?」
僕はすこし探りを入れた。
家に呼ばれたのは本当に嬉しかったけど、彼氏が居たら嫌だなあと思った。
「…?あははっ、彼氏なんて居ないよーっ」
「あ、そうなんですか」
「遊汰くんは彼女とか居ないのー?」
「僕は居ないっすよ」
「そっかあー!なら良いね。」
意味深な言葉…
僕は少しだけ君に期待して良いですか?
「じゃあ今から行こっ」
「はい。」
僕達は店を出た。
「おっ知り合い?」
「んー、ちょっとな。」
「いひひっ」
「あやちゃん頑張れ」
「ありがと!マスター」
僕達は店を出て彼女の家に向かった。
僕の家と彼女の家は駅2つの距離しかなくて、僕達は歩いて彼女の家に向かった。
「遊汰君はさーっお家どこなの?」
「僕はここから2駅前」
「………」
「あやさん?」
「僕って言うの似合わないよ」
「そう?」
「うん。」
僕達は好きなアーティスト、好きなブランド、好きな映画、たくさん話した。
僕とあやさんは気が合って話しているうちにあやさんの家についた。