君とはじめて。〜契約恋愛〜
再会

とうとうこの日がやってきた。

朝倉グループ主催最大イベントのひとつ、朝倉パーティ。

だが奈緒は少し浮かない顔だった。

「…はぁ~」

そりゃぁそうだ。
我が父親と1年ぶりに会えるのだから。


コンコン


部屋のドアからノックの音がした。

「どうぞ」

「失礼します。おはようございます。お嬢様」

「あ、真理子さん。おはようございます。」

「今日は記念すべきパーティですね。夜からですが、お嬢様はいろいろ準備が…」

「あ、はい。毎年恒例なので分かっていますよ」

< 17 / 42 >

この作品をシェア

pagetop