君色 **空色**
そのまま無言で私が彼に抱きついていると、彼は耐えられなくなったのか「な、何?」と私に尋ねた
それでも、私は黙り続ける
彼が私の名前を呼ぶまで
その瞬間を待って……
「楠木~いったい何なんだよ!?」
「陽菜って言って……」
いつものように、私を名字で呼ぶ彼に、私はそう耳元で呟いた
「え?」と聞き返す彼に、私は言いたかった不満を口にする
「陽菜って呼んでよ……佳奈ちゃんは『佳奈』なのに、私は苗字なんてヤだ………」
何て言われるか不安に思って、さっきより強い力で彼にしがみつくと、彼は突然私の体をくるっと回転させて、体勢を変えた
先ほどまで彼を後ろから抱きしめていたはずが、いつの間にか向き合った形で私は彼の腕の中にいた
彼の体温に安心と胸の高鳴りを感じていると、突然彼が私に言葉をかけてきた
それでも、私は黙り続ける
彼が私の名前を呼ぶまで
その瞬間を待って……
「楠木~いったい何なんだよ!?」
「陽菜って言って……」
いつものように、私を名字で呼ぶ彼に、私はそう耳元で呟いた
「え?」と聞き返す彼に、私は言いたかった不満を口にする
「陽菜って呼んでよ……佳奈ちゃんは『佳奈』なのに、私は苗字なんてヤだ………」
何て言われるか不安に思って、さっきより強い力で彼にしがみつくと、彼は突然私の体をくるっと回転させて、体勢を変えた
先ほどまで彼を後ろから抱きしめていたはずが、いつの間にか向き合った形で私は彼の腕の中にいた
彼の体温に安心と胸の高鳴りを感じていると、突然彼が私に言葉をかけてきた