君色 **空色**
「遅れた?ごめん」


そう言って彼が合流すると、私たちは駅へと向かう

隣に並ぶ彼を見ながら、傘をさしていない事を見て「もしかして、岩崎くんも傘持ってない?」と尋ねる

その問いに彼はYESで答えた

空を見上げると、まだ微妙な雨が降っている


「ルナちゃん、もう傘たたんじゃって良い?」

「え?あぁ、ええよ?」


微妙過ぎる雨に『もういいや!』と思い傘を折りたたんでいく

傘をたたむと、道に3人とも並ぶ事が出来る形になった

並び方は案の定、私を真ん中に、右にルナちゃん、左に岩崎くんとなる

私が黙ると2人とも黙ってしまうのが、もの凄く息苦しい

こういうの、なんて言うのだろうか……

まるで見合いの2人の仲を取り持つ役のよう……

というか、会話ない状態で店に入ったら、私たちはどう見えるのか……

ふと考えてしまったその情景は、まさしく『修羅場』という言葉が似合っている

元カノと今カノ、みたいな……

< 79 / 292 >

この作品をシェア

pagetop