【番外編】幼なじみの恋心
…そりゃそうだよな。

知らない高校生に、声かけられれば…。



「…お話したい事があります。少し時間をくれませんか?」

「…わかった。」



ダメもとで誘ってみたら応じてくれた。

“浅賀さん”は隣にいた部下らしい人を先に会社に戻るように指示した。

広めの場所に移動したところで、足を止めた。

ひと呼吸して振り返り、“浅賀さん”の方を向く。



「すみません。俺、高木純っていいます。…谷口由香里の幼なじみです。」


そのまま続けて話す。


「俺は、小さい頃から由香里を知ってて…奥手なところもあるから正直、彼氏なんか出来るはずがないって思ってたんです…。」
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