【番外編】幼なじみの恋心
普段ならそんな会話は気にしない。

でもなぜかやたらと気になった。



「にしても浅賀さん、すごいですね!取引先の人を納得させるなんて!」



…浅賀さん…?

確か…どこかで聞いたような…。

そうだ…由香里の彼氏だ。

そういえば前に由香里を見かけた時、隣にいた人と同じだ…。

そう思ったら、どんどん気持ちが膨れ上がってきた。

嫉妬によく似た気持ち…。

俺は“浅賀さん”に声を掛けた。



「…あなたが…浅賀さん?」



俺の声に振り向いた“浅賀さん”は、少し驚いた表情をした。
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