紺碧の地図
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闇市場をあとにし、Queen号は出航した。
前回のティナから、大幅に進路がずれたため、物資の運搬に影響が出てしまった。
「…こっちはクリシェルに二週間後!」
「これなんか、ティッツェに六日以内だぜ!?」
次の目的地をどこにするか、船内は大慌ての状態。
これも全部…。
「私のせい…だよね…」
進路をずらした原因の私はというと、何故か食器洗い。
地名とかよくわからないんだよね…
「気にすることないわ。いっつもこんなんだもの」
ニーナが隣で食器を拭きながら、ため息をつく。
人数が多いから、なかなか食器が洗い終わらない。
「できることできないこと、ホイホイ引き受けるからこうなるのよねー…」
口ではそう言いながらも、ニーナの瞳はどこか楽しそうだった。
そんなニーナを見て、私は自然と笑顔になる。
そのとき、私は誰かの視線に気づいた。