紺碧の地図

この船は、ついさっき出航した。


砂漠専用のこの船は、帆が重要な役割を果たしていた。



普通の船より、砂漠専用の船は帆が大きい。


なぜなら、この船は…風を受けて走るから。



造船所から、大きな風が絶えずアルフィザに向かって吹き荒れている。


その風を受け、船は走る。


ただ、そう簡単にいくものでもなくて、トラブルも多いらしい。



少しでも進路の軌道がずれると、帆が風を受けられなくなり、止まってしまう。


だから、船の後ろにはエンジンのようなものが装備されているけど、その速度は通常の三分の一にまで減少する。



普通の船よりも操縦が難しいこの船が、アルフィザに着けるかどうかは、操縦士次第なんだって。


通常、観光客がアルフィザに行くときには、専門の操縦士がつくらしい。


けど、私たちの船の操縦士は…アルザ。



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