紺碧の地図
見た目的にも小柄で、十四歳くらいの少女が操縦するなんて、大丈夫なのかな?
そう、誰もが思ってた。
…最初は。
「進め―――っ!!」
アルザの掛け声に答えるかのように、船は風を受け、ぐんぐん進んでいく。
船の軌道がずれることはなく、真っ直ぐに進んでいた。
「すげぇな…あの子」
顎に片手を添え、レキがまじまじとアルザを見た。
その背後に、スッと人影が現れる。
「当たり前です」
「うぉ!? いきなり現れんなよっ!!」
驚いたレキに対し、ロイは何故か誇らしげに胸を張った。
「アルザ様は、幼い頃から砂漠で生活するに必要な知恵を、全て習得されました」
「…へーえ。てかさ、お前はあの子の何なの?」
レキの問いに、ロイは楽しそうに操縦しているアルザを見てから、口を開いた。
「…俺は、アルザ様の教育係兼護衛です」
アルザを見るロイの瞳が、ふっと和らいだ。