紺碧の地図
「俺の家系は、代々アルフィザ国国王の下で仕えてきました。俺の役目は、アルザ様を護ることなんです」
アルザから目を離すことはなく、ロイは「でも、」と続けた。
「…どうやら俺は、アルザ様に嫌われているらしくて」
そう言うと、ロイは眉を下げて苦笑した。
私は、アルザのロイに対する態度を思い出した。
確かに、冷たい気はするけど…
「そんなのわかんねぇじゃん」
レキが呟いた言葉に反応して、ロイが視線をレキに移した。
ロイと目が合うと、レキは頭を掻きながら口を開いた。
「言葉や態度だけでさ、本当の気持ちなんかわかんねぇもんだよ」
「…そう…ですか?」
「そうそう。もしかしたらアルザちゃん、お前のことすげぇ好きかもしれねぇし」
不安と期待が入り交じった、複雑な表情を浮かべるロイの背中を、レキが笑顔でバシバシと叩いた。
…何でかな。
そのレキの笑顔の裏に、何かが隠されている気がした。