紺碧の地図
その笑みが、私の中の何かを揺るがした。
「私も行く」
―――気づけば、私はそう口にしていた。
「…は?え、ララちゃん?」
「ララ?どうしたの?」
レキとニーナに心配そうな声をかけられても、私はアルザから目を逸らさずにいた。
何だろう。
胸の奥が、ざわつく。
「…私も、ゼンについていく」
小さく、けどはっきりと、私はアルザに向かって言った。
アルザの表情からは、すぐに笑みが消えた。
「…ふん、厚かましいぞ。わたしはゼンがいてくれれば…」
「頼む」
ゼンに口を挟まれたことで、アルザは驚いてゼンを見上げた。
「…頼む、アルザ。あいつも招いてやってくれ」
「…っ、な…」
ゼンにそう言われたアルザは、困惑の表情を浮かべた。
「…あいつは、まだ外界をよく知らないんだ。王宮を見せてやって欲しい」
「ゼン…」
ゼンにそう言われ、何故か私は泣きそうになった。