しょうがい
学校ではみんなまだよそよそしく、クラスに馴染めない様子でいた。それもそのはず、僕らは高校に入学して一ヵ月と経っていないのだから。

高校にもなればいろんな地域の人々が集う。ひどく頭が良い優等生もいれば、どうして入学出来たのか分からないような連中さえいる。ゆえにどちらの部類にも含まれない、いわゆる(僕も含めた)普通の人達は、そういった連中に対しなかなか話を切り出せないのだ。

しかしそんな中、僕に話しかけてきたのが宮内翔である。彼はその人懐っこい性格からか、物怖じせずに堂々と話しかけてきた。その後、僕らは仲良くなっていき、知っての通り今でもその仲は健在だ。

高校生活の前期のそのまた前期。つまり入学したての時期には、特にこれといった刺激もなく、あったとしても新入生を歓迎する名義の行事など、大して面白くもない。やはり高校生活の内で最も面白い時期というのは、二年生から三年生の始めにかけてである。三年生の終わりともなれば、進路の問題により逆に窮屈な生活を送らなければならなくなるからだ。

やはりその頃の僕も入学したてということから、学校ではあまり刺激的なことがなかった。求められていたのは、ただいち早くこの高校生活に慣れること。よってこの日も例の如く、いたって普通の日程をこなし、あっという間に帰宅することとなった。
< 25 / 53 >

この作品をシェア

pagetop