しょうがい
病院は独特の匂いがする。薬の匂いであろうか、たとえどこの病院であっても、その匂いはある法則の下統一されている。別にその匂いのせいではないのだが、僕は昔からなぜだか病院が嫌いだ。もっとも、病院を好きな奴がいるのかは謎であるが。
ただ立っているのも暇だったため、そんな思いを頭の中でつのらせていると、ふと、廊下の突き当たりから一人の女性がこちらに向かって歩いてきた。その女性は僕に用があってこちらへ歩いてきているわけではないということは明らかであったが、彼女が僕の横を通り過ぎるであろうことは想像出来た。そしてなぜ僕がそんな想像をしたかといえば、この先に起こるであろうことに対し、ひどく不穏で不吉な感じがしたからである。
彼女は僕と同い年くらい、つまり高校生に見えた。僕が彼女に対し不吉を感じたのは、彼女のその変わった歩き方のためである。彼女は数歩歩く度に自らの足元を眺め、また目線を戻し数歩歩くと再び足元に目をやっていた。なぜそんな歩き方をしているのだろうか。僕は疑問に思い、彼女の足元を見た。しかしながら、彼女の足元に特にこれといった障害となるべき物はなく、そんな妙な歩き方をしている理由は不明であった。
ただ立っているのも暇だったため、そんな思いを頭の中でつのらせていると、ふと、廊下の突き当たりから一人の女性がこちらに向かって歩いてきた。その女性は僕に用があってこちらへ歩いてきているわけではないということは明らかであったが、彼女が僕の横を通り過ぎるであろうことは想像出来た。そしてなぜ僕がそんな想像をしたかといえば、この先に起こるであろうことに対し、ひどく不穏で不吉な感じがしたからである。
彼女は僕と同い年くらい、つまり高校生に見えた。僕が彼女に対し不吉を感じたのは、彼女のその変わった歩き方のためである。彼女は数歩歩く度に自らの足元を眺め、また目線を戻し数歩歩くと再び足元に目をやっていた。なぜそんな歩き方をしているのだろうか。僕は疑問に思い、彼女の足元を見た。しかしながら、彼女の足元に特にこれといった障害となるべき物はなく、そんな妙な歩き方をしている理由は不明であった。