魔王に忠義を
「違うな」

俺はブレードを横薙ぎに振る。

「貴様の敗因は平民風情と俺を侮った…その傲慢さだ」

甲高い音を立てて走るアルマズの刃は、アインの胴に永遠の別れを告げさせる。

「…言いますね…平民…風情が…」

ドサリと音を立てて地面に落ちるアインの上半身。

…俺は刃の血を振り払った。

「馬鹿も傲慢さも、死んでも治らんか…」






















< 60 / 107 >

この作品をシェア

pagetop