恋するgirl☆☆~②~
あれから、孝幸が私にメールをしてきた。
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【1人にしてごめんな。いつものとこで待ってる。】
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時間を見ると、もう夜の9時だった。
「お兄ちゃん、ちょっと出てくる!」
それだけ言うと、私は家を飛び出して孝幸のいう“いつもの”場所まで走った。
ハァ・・・ハァ・・・
そこは、ライトアップされた噴水がキラキラと輝いていた。
私と孝幸のいつもの待ち合わせ場所。
2人のいろんな思い出のあるこの場所。
噴水のしずくが光を反射して、キラキラと七色を放っていた。そこに、片手をポケットにいれ、煙草を加える孝幸。
こんなにかっこいい孝幸だから、世界中の女の人が惚れちゃうよ。
「孝幸っ。」
「瞳。」
そう呼んで、両手を広げる孝幸。
迷うことなく、そこに飛び込む。
――ぎゅうぅ・・・・
「不安…だったか?」
「ちょっと…ね。でも、孝幸の事信じてるから大丈夫だったよ!」
「フッ・・・そっか。」
早く瞳をこうしたかったって、孝幸は言ってくれた。
本当はね、ちょっとなんかじゃなかったんだ。すごく不安だった。孝幸が、瑠美さんの強引さに負けちゃたらどうしようって。
「話・・・できた?」
「話ね・・・」
「ん・・・」
「好きだっていわれた。」
「・・・」
「瞳と別れて、私にしたら?っていわれた。」
やっぱり瑠美さん…諦めるなんて考えてなかったんだ…。
信じてたのに・・・。。