弁護士シリーズ作品短編集『格好いい奴等』
〔後藤先生のその自信は何処から湧いて来るんですか?〕
白鷺が聞いて来た。
『自信か?自信って言うか何て言うのかな?弁護士の勘とでも言うのか…とにかく案件を観ておかしいな…って思ったらとにかく調べあげる事にしてるからな!それが第一優先順位だからな!』
俺はそう言った。
〔で?それで今の今までやって来て実績を積んで来たと言う事ですか…〕
白鷺は言った。
『実績って言っても調書が元に成っててだからな…それで過ちがあれば相手や被害者に言うだけだからな…それを毎日、繰り返してるだけじゃ無いか。ただ相手に非があってそれを指摘するだけだけだからな…。それはこちらが加害者の場合も同じだろう?違うのか?じゃお前は加害者の案件を引き受けた場合でも全て認めるのか?』
俺は逆に白鷺に聞いた。
〔いえ…。全て調書を元に事件を洗い直します。〕
そう言った白鷺に…
『そうだろう?じゃこの今の案件もそうじゃ無いか。だから一から全部、洗い直すって言う事でいいんだよ!』
俺がそう言うと…
〔じゃ小野先生が調べあげるまで僕達は他のクライアントの事をしていればいいんですね。〕
白鷺が聞いた。
『あぁ。そうだよ。恐らく2~3日で答えは出るよ!』
俺はそう答えた。