アビリク
「先生、校則とかルールとかいちいちうるせーから奥さんにも逃げられるんだよ。」

俺は満面の笑みで地雷を踏みつけた。たちまち、糞ゴリラの顔が泣き顔でしおれる。

「ああぁ…よし子おぉ〜泣!」

本当、単純だな…。

糞ゴリラはしゃがみこみ、顔を両手で覆いメソメソ泣きはじめる。

「ま、人生山もあれば谷もある。元気出せって☆」

糞ゴリラの肩を軽く叩き、俺は校舎へと向かった。

目の前にはあのバカップル。
気持ち悪いから離れてくれねぇかな。
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