♯゜+姫+゜♯




―百合―



何よ!!何でともくんに決められなきゃいけないのよ!!



私は着替えて撮影に行く準備をした。



今日も昨日と同じ撮影場所。



重い足をスタジオに向ける。



スタジオに入ると女の子のかたまりができていた。



近くのスタッフさんに聞くと、「TomokiがYuriの代わりに撮影するって言ってたけど。」と言われた。




………何それ。



私はかたまりの中心に足を進める。



「ともくん!!」




「何だ来たのかよ。しつこい奴。」




「何で私の仕事とるの!?邪魔しないでよ!!」




「邪魔!?この俺様に邪魔扱いかよ。ずいぶん偉そうになったじゃねぇか。」




「何で!?帰ってよ。」




「残念だけど今日は俺と桜で撮ることになったから。」




「えっ…」



桜さんが顔を真っ赤にしている。
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