【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「奈緒子さん、マジでしゃべりすぎ」


ヒカルは笑っていたけれど、目は全然笑っていなかった。


「うん、そうだよ。たまにだけど。親には内緒でね。美輝ちゃん、引いた・・・?」


「ううん。そんなことないよ!」


あたしは大きく首を振った。


この話題を持ち出したことで、ヒカルを傷つけたのではないかと不安でたまらなくなった。


「だって・・・、あたしだってお金のために、援交やったことあるし・・・」


あたしにとって援助交際のことは、誰にも知られたくないあたしだけの秘密だった。


でもヒカルなら、あたしの気持ちを理解してくれるような気がした。


そして今この場で、そのことを打ち明けなければ・・・、


あたしたちの間に、目に見えない深い溝ができてしまいそうで恐かった。


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