好き?
第6話



「凛、りーん!」

「え、あ、はい!」

「どーしたの??最初から思ってたけど、元気ないよね。具合でも悪い?」



具合が悪いわけではない。
あえて言うならば、心臓、胸が痛いが、それ以外はいたって好調。

じゃあ、なんで私はこんなに元気がない?


理由は、ただ一つ。



「なんでもないよ」

「本当に?」

「・・・うん!」



でもそれは、光には関係のない事だから。



「・・・本当に?」



顔をのぞきこまれる。
せっかく、我慢してたのに。
そんなに、問い詰めないでよ。
今だって私・・・


泣きそうで・・・



「・・・ひっく。・・・ひっく。」

「え、ちょ。凛!?」



私は突然泣き出した。

考えたくなくても、考えてしまうんだもの。
李亜とさとしさんが、楽しそうに話しているところ。
今、二人が何をしているか。

そう考えると、自然に涙が出てきて・・・。



「・・・とりあえず、座ろうか」



私は泣いて、声が出なかったので、うなずいた。

光はそんな私を、座れる場所まで連れて行ってくれた。







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