好き?
第7話


その日私は、ずっと泣いていた。
泣きやもうと思えば思うほど、涙が止まらなかった。
遊園地なんて行けなくて、本当にずっと泣いていた。

光の、胸の中で。

あんなにないたことはなかった。
ないちゃだめだって、いつも思っていたから。

でも、光はそんな私にいってくれたんだ。
もっと泣いていいよって。
私がどんなに安心したか、嬉しかったか知ってる??

たくさん泣いてたけど、それでもあきれないで光はずっと何も言わずにそばにいてくれた。

ありがとう。

でも、そんなこと面と向かっては恥ずかしくて言えなくて。
変わりに、条件を一つのんだ。



「メールのアドレス、交換しない?」



今日のお礼も、メールならいえる。
本当は直接言うのがいいのだろうけど、とてもじゃないけどいえない。
そういう理由もかねて、メールアドレスを交換した。



「あ・・・。」



少し考えて、また思った。

また、初めてを奪われてしまった、と。

さとしさんは携帯もパソコンももっていなくて、メールができなかった。
今日一日でこんなに初めてが奪われて、来なかったほうがよかったのかもしれない。

それでも私は、すごくすっきりした。

誰にも相談できなかった私を、すごく楽にしてくれたんだ。





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