職場内恋愛





5階に着くと俺のクラスの生徒が駆け寄って来る。

しかも4人もいやがる。



『おい、お前ら正座したいんか?』


もう消灯時間は過ぎた。

だからこの時間に廊下にいればアウト。



『いや、そんなんじゃないっす!

そのいろいろ混み合った事情がありまして…』


と、うちのクラスの安藤が言う。


そして周りのヤツらとコソコソと相談を始めた。

なんだ?言いたいことでもあんのか?



『早く言え。

じゃないと夜通しで正座させるぞ』


そう脅すと安藤はカラダをビクつかせる。




『分かりました。

言いますよ。


でも、これは内密にお願いしたいです…』


伏し目がちの安藤。

でもどこか浮ついていて。


意味分かんねぇーよ、安藤。






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