職場内恋愛
『涼、名前聞いたんだよな??』
そう言うと一瞬、涼の顔が強張る。
まさか、お前………
『あはは…聞くの忘れてた…』
俺は煙を吐き出す。
涼、何やってんだよ、お前。
『だってさ、あの子相当焦っててお茶でもって言うのに大丈夫です、とか言って。
名前聞く時間なかったし。』
涼が必死に言い訳する。
けどな、涼
普通名前くらいは聞くだろ??
『あ、だけど!自己紹介した!!』
褒めて褒めて、みたいな顔をする涼
誰がそれだけで褒めるか、アホ
自己紹介するの当たり前だろーが
『あの子、お前の顔見てすっげー赤くなってた。
きっと惚れたぞ、あの子』
涼はニヤニヤ笑う。
『バーカ んなんで惚れるワケねぇだろ??』
軽く涼を蹴飛ばした俺は料理の手伝いをした。