職場内恋愛
なんて考えながら俺は腕を動かしていく。
チョークの粉がスーツに付く。
あぁ…スーツが汚れる…
なんて思いながらも磁界を書いていく。
「先生、見えません」
書き終わり、黒板の端のほうにいると後ろの生徒に声をかけられる。
『あぁ…悪ぃ』
チラッと後ろを向くと女生徒が1人
確か…名前は京地 真(キョウチ マコト)
俺に興味をまったくと言っていいほど見せない。
いつも俺に絡んでくる生徒がいる。
そいつと一緒に俺のところに来るが、俺と話そうとはしない。
不思議な生徒…だ
「先生ってさ、タバコ臭いよね
どこで吸ってるの??」
胸がドクッと大きな音をたてる。
『俺…臭い??』
スーツを試しに嗅いでみるが香水の匂いが微かにするだけでタバコの臭いはしない。
「え?信じちゃった??
ジョークで言ったのに。
先生、タバコ吸ってるんだ」
クククッと笑う京地
なんだ…コイツ
やっぱり不思議だ。
ってか俺、何普通に騙されてるんだよ…