職場内恋愛
『で、どうするんだよ?
奈々ちゃんに言うのか??』
そこなんだ。
そこが…問題なんだ。
正直、奈々には言わないつもりだった。
でも京地が言うように奈々なら、
受け止めてくれる気がした。
多少は傷つけてしまうかもしれない。
でも俺は奈々を支えて行く自信がある。
美優のために、
奈々を幸せにする自信だってある。
だから…迷うんだ。
言うのか、言わないのか。
『まあさ、焦ることないだろ?
ただ俺は真の意見に賛成だけどな』
涼はそう言って部屋を出て言った。
ったくアイツはアイツでいい加減のくせに、
自分の意見はちゃんと言っていくんだから困ったもんだ。
そういうところ、
京地と涼は似てるんだよな。