職場内恋愛
『真さ』
沈黙の中、口を開いたのは涼だ。
『真さ、アレだな。
アイツは絶対、14じゃないよな』
俺はその言葉を聞いてふき出す。
何を言い出すかと思えば
『14じゃないよな』
って…!!
笑いたくもなるだろ?
『そんなに笑うなよ~
お前だって思ってたくせに。』
涼はすねたような表情をして俺を睨む。
『まあ…な』
確かに俺だって思ってる。
京地は中2じゃない。
腹黒いし、
言うことは一人前だし。
何より自分の意見をちゃんと持ってて、
それを堂々と言えるのだから。
今時の中学生とは思えないほど大人で。
見た目は14歳でも
精神年齢は…俺らと同じくらいかもしれない。