職場内恋愛





『真さ』

沈黙の中、口を開いたのは涼だ。



『真さ、アレだな。

アイツは絶対、14じゃないよな』

俺はその言葉を聞いてふき出す。


何を言い出すかと思えば


『14じゃないよな』

って…!!


笑いたくもなるだろ?



『そんなに笑うなよ~

お前だって思ってたくせに。』

涼はすねたような表情をして俺を睨む。


『まあ…な』

確かに俺だって思ってる。


京地は中2じゃない。


腹黒いし、

言うことは一人前だし。


何より自分の意見をちゃんと持ってて、

それを堂々と言えるのだから。


今時の中学生とは思えないほど大人で。


見た目は14歳でも

精神年齢は…俺らと同じくらいかもしれない。







< 76 / 425 >

この作品をシェア

pagetop