職場内恋愛
「さて…と。
そろそろお邪魔虫はいなくなろうかな。
じゃ、また。
奈々ちゃん、藤堂先生。」
タルそうに欠伸をしながら真は秘密の場所を出て行った。
相変わらず、14歳に見えない素振り。
『じゃ、俺らも行くか』
と、言っても生徒や他の先生に見られてはまずいので別々に学校を出る。
そして歩いている私のところへ優作さんが来て車に乗る。
教師同士の恋愛っていうのも
なかなか楽じゃない。
『どこ行く?
レストラン?居酒屋?
どこがいい??』
優作さんは前を見て運転。
私は優作さんの整った横顔をガン見。
整い過ぎですよ…優作さん。
「……どこでも、いいです」
優作さんといられるなら、
と、言う言葉は呑み込む。
恥ずかしい…からね。
『じゃあ…さ、俺んちでもいい??』