職場内恋愛

『お前さ、ホントにいい加減にしろよ。

いくらなんでもヘンなこと言うと怒るぞ』


そう言うと京地はそっぽ向き、



「冗談じゃん…」

と、呟いていた。



授業中、京地はあまり俺の方を向こうとしなかった。


まだ怒ってんのか?

と、思ったがどうやら違うらしい。



京地の視線の先には…渡り廊下にいる奈々がいた。


なんで京地は奈々を見ているんだろう。

とか

なんで奈々はあんな場所にいるんだろう。

とか、そんな疑問が浮かぶ。



でもその答えが簡単に浮かぶはずもなく、時計の針は進んでいく。




『じゃあ黒板写して～』


ある程度いったところで俺はそう言う。



そして席の間を歩き、最後はやっぱり京地のところ。




『お前…黒板写せっつったろ?』