【短】空っぽの少年
「あの…どうしたの、今日は」
堪らなくなって尋ねてみる。
「へ?
あぁ、朝食っすか?
今日珍しく早く目が覚めたんで。たまには真穂子さんのために貢献しようかなと…」
「…貢献て…」
なんか使い方違うし。
下を向くと、昨日自分が作ったはずの酢豚が見える。
綺麗に玉ねぎだけ抜き取られていた。
「あの…真穂子さん。
迷惑でした?」
レオが弱々しく首をかしげる。
そんな顔されたら…
余計聞きづらくなるじゃん。
私は箸を握りしめると、酢豚のピーマンを付かんで口に運んだ。
「ねぇ…レオ…
私たち…昨日何かあった?」
ドキドキしながら、恐る恐るレオに尋ねる。
そんなことあり得ないと、たがをくくっているけど、念のために…
どうしたって、レオの態度は少しおかしい。
それに私が裸でいたことも…腰の倦怠感も…やっぱり変だ。
もしかしたら、私…
昨日…レオと…。
考えれば考えるほど、ドキドキと心臓が脈打つ。
「真穂子さん…覚えてないんすか?」
「……え?」
「昨日の真穂子さんのせいで…俺」
「…え、え?」
嫌な予感がする。