【短】雨がやんだら





そんな仕種に

俺の体が反応する。



どこか寂しさを含むような笑顔に

胸が痛む。





「だけど」





急に明るくなった声。


雫は俺の手をキュッと包み直すと





満面の笑みで言った。












「七先は、違ったね」





< 31 / 36 >

この作品をシェア

pagetop