葬儀屋少女

金沢 光一

僕は金沢 光一。
僕は最近気になることがある。

“チリン…チリリン…”

あの漆黒に身を纏った少女。
あの子が…
気になって気になって。

「これが…恋?」

帰り道の暗闇の中。
切なげな表情をしながら傘をさして歩いていた。
彼女の周りだけは、奇妙に輝いていた。

「……。」

青い瞳の、青年。
恐ろしい形相で遥か上空より金沢のことを睨み付けていた。

「邪魔だな…」





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