幼かったあの頃
そんな感じで過ごしていたある日…

たっくんと2人で日直の仕事、帰りの掃除をしていた。

教室には里美と紗枝が残っているだけであとは誰もいない。

2人は私の掃除が終わるのを待っててくれている。

窓際で楽しそうに話している。

「たっくん、早く終わらせよっ!!」

「俺はサッカーあるから急いでるの〜っ!!七海がトロいんだろ〜!?」

「はぁっ!?トロくないし!!急いでるし。」

「とか言って、明日また日直やり直しとかにすんなよ!!」

「それは私のせいじゃないし!!たっくんが昨日ゴミをちゃんと取らなかったのが悪いんじゃん!!」

「じゃあ今日は七海がゴミを取ればいいじゃん!?」

「じゃあたっくんがゴミ捨て行ってよ!?」

「はぁ?俺は昨日行ったんだから七海が行けよ。」

「嫌!!」

「我が儘だなぁ、七海は〜。」

「その手には引っ掛からないんだから!!」

いつもの私なら「私が行けばいいんでしょ、私が。」とか言うけど…今日はそうは行かないんだから。



< 27 / 58 >

この作品をシェア

pagetop