胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
【卓弥】愛してる
【卓弥】



月ってこんなに明るいんだ・・・



昔の人は、月明かりで本を読んでいたと聞いたことがあるけど・・・


この明るさなら余裕で読めるだろう。




何から話そう・・・


あまりにも長い時間、ただ抱き合っていたせいで・・・


言葉を口にするのに、勇気がいる。





「ゆかり・・・?」


「たっくん・・・ずっとこうしてて・・・」



やべぇ・・・


俺、今ニヤけてた。




こんな気持ち、久しぶり。




ずっとこうしていたいよ、俺も。


まだ、俺を好きだって思っていいのかな・・・



「ゆかり・・・俺・・・ゆかりが好き。」


懐かしい髪の匂い・・・

耳元でそっと囁いた。


「たっくん・・・私もたっくんが好き。大好き。もう離れたくないーーー!!!」


ちょっと・・・かわいすぎるんですけど…


こんな駄々っ子みたいなゆかり、見たことねぇ。


俺の胸に顔埋めて、俺を好きだと言うゆかりの肩をそっと起こし、


その唇に


そっとキスをした。



初めてのキスのように・・・胸が高鳴っていた。



公園の向こうに見える繁華街・・・


さよなら、俺を救ってくれた街。
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