胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
話したいことが、お互いにたくさんあるのに・・・なぜか黙ったままだった。
もう11時を回っていたことに気付き、ゆかりに家へ電話するようにと言った。
俺とゆかりは、手をつなぎながら大通りまで歩いた。
本当は朝まで一緒にいたい気分だった。
少しでも離れると、また去っていってしまうんじゃないか・・・
そんな不安がまだ消えなかった。
タクシーを拾い、2人で乗り込んだ。
手をつないだまま、後部座席に座った俺とゆかりは、何度も目を合わせて微笑み合った。
「ごめんね、たっくん・・・何も聞かないで逃げちゃって・・・」
「俺の方こそごめん。」
詳しい話をしたかったけど、俺達はまた会える。
だから、その先の話は
その時でいいや。
・・・グゥ~~~~…
「やだぁ・・・!!」
恥ずかしがりながらお腹を押さえるゆかり。
そうか、今日は月曜日。
バイトの後で、俺を探しに来たのか?
そりゃ、腹減るよ。