胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


話したいことが、お互いにたくさんあるのに・・・なぜか黙ったままだった。


もう11時を回っていたことに気付き、ゆかりに家へ電話するようにと言った。


俺とゆかりは、手をつなぎながら大通りまで歩いた。




本当は朝まで一緒にいたい気分だった。


少しでも離れると、また去っていってしまうんじゃないか・・・


そんな不安がまだ消えなかった。




タクシーを拾い、2人で乗り込んだ。


手をつないだまま、後部座席に座った俺とゆかりは、何度も目を合わせて微笑み合った。



「ごめんね、たっくん・・・何も聞かないで逃げちゃって・・・」


「俺の方こそごめん。」



詳しい話をしたかったけど、俺達はまた会える。


だから、その先の話は

その時でいいや。



・・・グゥ~~~~…


「やだぁ・・・!!」


恥ずかしがりながらお腹を押さえるゆかり。


そうか、今日は月曜日。


バイトの後で、俺を探しに来たのか?


そりゃ、腹減るよ。



< 195 / 498 >

この作品をシェア

pagetop