求命
気がつけばオレンジ
頭がクラクラする。こんなに眩しい光を浴びたのは何年ぶりだろう。そのせいで体中が驚き、どうも悲鳴をあげているようだ。母親も同じように悲鳴をあげていた。まさか、息子がこんなに早く起きてくるとは思っていなかったのだろう。特に食事も用意されていなかった。その仕返しと言うわけではないが、どこに行くのかと言う問いに何も答えなかったのは言うまでもない。
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