★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



そして、高原さんの車でゆらさんのお店へ。



「あら、いらっしゃい♪やっとえみチャン来てくれた~。ずっと待ってたよ~♪会いたかったからさぁ。」


「ゆ、ゆらさん…ぐるぢぃ…です。」


「こら、えみチャン困ってる。」



ゆらさんの熱い抱擁に、若干落ちかけてると高原さんがゆらさんの腕を解いた。



すると、ゆらさんは残念そうな表情で離れると…



「あら、大吾あんた…鼻声じゃない。風邪?」


「ん、ちょっとな。今日店休んだし」


「大丈夫なの?あんた昔からめったに風邪なんかひかなかったじゃない。」


「たまたま疲れが出ただけだから。
それに…」



高原さんは鼻をすすりながら、私の方をみた。


そしてちょっと笑って、



「心強い、看護婦さんがいたからね」



真っ赤になっただろう私の表情に気づいてか、ゆらさんは何となく分かったのかニヤリとした。



「へぇ~じゃあ、今夜も介抱してもらったら~?大吾。」


「ゆらさんっ。」


「フフッ♪まぁまぁ座った②!栄養もあって美味しいもん、作ったげるから♪」



恥ずかしすぎて唸る私をみて、満足げに笑ったゆらさんはお店の奥へと入っていった。



< 229 / 332 >

この作品をシェア

pagetop