★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
そして、高原さんの車でゆらさんのお店へ。
「あら、いらっしゃい♪やっとえみチャン来てくれた~。ずっと待ってたよ~♪会いたかったからさぁ。」
「ゆ、ゆらさん…ぐるぢぃ…です。」
「こら、えみチャン困ってる。」
ゆらさんの熱い抱擁に、若干落ちかけてると高原さんがゆらさんの腕を解いた。
すると、ゆらさんは残念そうな表情で離れると…
「あら、大吾あんた…鼻声じゃない。風邪?」
「ん、ちょっとな。今日店休んだし」
「大丈夫なの?あんた昔からめったに風邪なんかひかなかったじゃない。」
「たまたま疲れが出ただけだから。
それに…」
高原さんは鼻をすすりながら、私の方をみた。
そしてちょっと笑って、
「心強い、看護婦さんがいたからね」
真っ赤になっただろう私の表情に気づいてか、ゆらさんは何となく分かったのかニヤリとした。
「へぇ~じゃあ、今夜も介抱してもらったら~?大吾。」
「ゆらさんっ。」
「フフッ♪まぁまぁ座った②!栄養もあって美味しいもん、作ったげるから♪」
恥ずかしすぎて唸る私をみて、満足げに笑ったゆらさんはお店の奥へと入っていった。