すき、好き、もっとスキ。
「神楽君、さっきのことなんだけど、またメールしてくれる?」
「……うん」
「待ってるね」
やっと聞けた璃久の声よりも。
女の子の言った“メール”って事が頭から離れなくて。
「ごめんね。あたしが長々と話しちゃったから、こんな事になっちゃって」
「……別に」
どんどん見えてくる現実が恐い。
「あ、ガイドさん。本当にありがとうございました」
遊園地デートでもするの? 璃久。
「そろそろ先生居なくなったかなぁ」
メアド知ってるんだ? 璃久。
「もう大丈夫かな?」
その子が本命? 璃久。
「あ、あたし外見てみるね!」
「お願いしますー」
あたしと目も合わせてくれない璃久に、胸が押し潰されそうになる。
ね、璃久。
今、何を考えてる?