気づけば、あなたが

恋敵<ライバル>出現

翌朝。


何だかすっきりしないまま、目覚めた。


受験も終わり、少し気が抜けている。


陽介は大あくびをしながらテーブルに着いた。



「あら、おはよう。夕べはよく寝てたわね」


母親は朝食を出しながら言った。


でも一向に止まらないあくびを見て

「あれ、やっぱり寝不足?」
と聞いた。


陽介はあくびをしながら頷いた。


ちょっとマヌケな感じだ


「陽介ももうすぐ高校生かぁ、ウフフ・・・楽しみだわ」



「何だよ、そのウフフって気持ちわりい笑いは」


「別に、それよりサッサと食べて残り少ない中学校生活を満喫しなさいよ」


「へいへい、わかりました」


その返事に母親はクスッと笑った。



「さてと、じゃあ行ってくるぜ!」


鞄を脇に抱え、陽介は勢い良く出て行った。



母親は陽介を見送った後コーヒーを飲みながらゆっくりと新聞を広げた。
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