なくした記憶
「でっ!!!」
バン!!!

とッティーが私の机叩いた

「でって?」

「なんで始業式こなかったんだ?」
いっ言えない
秀くんとチューしてたなんて

「あっほら先生に呼ばれてたじゃん」

「最初はそう思って体育館の中
 先生探したらちゃんといたぞ!!」

やっやばい
「いやーなんかトイレに行きたくなって」

「はぁ…もういいよ隠さなくても」
えっ

「全部知ってるよ何があったかなんて」

「じゃあどうして」

「ちゃんと言って欲しかったんだ
 七瀬の口から……
 どんだけ心配したと思ってんの?」

こんなに心配してくれてるのに
私、なに嘘ついてんだろ
 
「ごめん……なさい」

「ほんとにそう思ってる?」

うわめ使かいで覗いてくる

「うん……」

「よし!じゃあ心配させたお詫びに
 俺にパフェおごってね」

「うん……えっ!」

「じゃあよろしく!」

そりゃぁ心配させたけどさぁ
パフェ高いんだよなぁ
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