なくした記憶
★秀★



バタン!

「ただいまー…って言っても
 まだ誰も帰ってないか」

靴からスリッパに履き替え部屋へと向かった

ガチャ

「はぁ…なんかいろいろ疲れたな」

ボフ
制服のままベッドに寝そべった

まさか本当に会えるとは
でもやっぱり忘れてんな俺のこと
先生に成木って呼ばれてまさかとは思ったが
やっぱり七瀬だったか
けっこう変わってて気ずかなかった
そして、とまり…
まだ気ずいていない俺のことを
だが名前がばれてしまったら絶対に
気づくだろう
こうなってしまった以上もう後には
引けない




………
ボッ
我ながらすごいことをしてしまった
明日どんな顔すればいいのだろうか


いろいろ考えながら俺は深い眠りについた



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