なくした記憶
本当にショックだった
なぜなら俺も秀のことが好きだったから

それから秀がうちに来るたび
俺は家の近くの公園に逃げていた

あの中に居たくない
邪魔しちゃ悪いと思った

でもある日
七瀬は熱を出して部屋で寝ていて
俺は看病をしていた

ピンポーン
そこへ秀が来て

「こんにちは、七瀬ちゃん」

こいつは七瀬と俺を間違えたのだ
俺はいつも公園に逃げていて
毎回七瀬が出ていたから七瀬と思ったのだろう
やっぱりこいつはどっちだか分かっていなかった

「えっちが「今日もとまりちゃんいないの?」」

その一言で
気にしてくれてたと思った
でもそんなに甘くはなかった

「いつも邪魔だったんだよね、七瀬ちゃんに告白しようとするといつもとまりちゃん居るんだもん」

ズキンズキン
やっぱり邪魔だったんだね私

そのとき俺の心に悪魔の心が芽生えた

「そうだよね、おねぇちゃんいつも一緒にいてなかなか二人っきりになれなっかたもんね」

「そうだ、七瀬ちゃんこの前の続きしよ」








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