なくした記憶
この地区では一番大きいデパート
そのデパートに行く道
あの事、が起こったのだ

「七瀬ちゃん、何がほしい?」

「んーとねぇ」

この会話に俺は入れない
もし入ったら後で何を言われるか怖かった

「私、秀くんから指輪がほしい!!」

「いいよ、ちゃんと薬指にするんだよ」

「うんっ!!」

今思うとその時の会話は10歳のするような会話じゃないよな

「七瀬ちゃん!信号赤だよ」

「うひゃぁ…びっくりした」

「七瀬!ちゃんと前見ないとだめじゃない!」

つい怒ってしまった
でも大事な妹だ危険にさらす分けにはいかない

秀も思ったのだろう
道に車道側から俺、秀、七瀬
それが七瀬が一番安全だと思った

しかしその並び順がいけなかった


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