加納欄の記憶喪失 シリーズ5
「ま、心配するな。欄は俺達が守るさ。約束するよ」


ドキッ(>_<)


 大山先輩と目が合った。


うわっ。


目が離せない。


 そうして、大山先輩は、あたしの頭をポンポンと叩くと、部屋を出て行こうとした。

「大山先輩っ!」

 あたしは、大山先輩を引き止めた。


大山先輩は、あたしのことを・・・あたしと、大山先輩の関係を、どう思ってるんですか?!


「いえ、何でもありません」

 大山先輩が戻って来た。

「眠れないのか?おまじないしてやるよ」

 そう言って、大山先輩は、あたしのオデコに、軽くキスをして出て行った。

 顔が沸騰したように、赤くなった。


いやぁ~(>_<)


なんで?!


なんで?!


なんで、あんなっ!


ウソ~(@_@)


待って!


落ち着いてっ!!


”ネムレナイオマジナイ?”


余計、眠れなかった。


 遼の事も、忘れるほど、オデコの感触を思い出していた。

「ア゙ァァァ・・・一睡も出来なかった・・・」

 いつの間にか、朝になっていた。


思い出しても恥ずかしい。


あたしの一生の宝物だぁぁぁ。


あ。


祥子先輩と付き合ってる、んだよね?


ハァァァァ。


それでもやっぱり、あたし、大山先輩のこと、好きなんだ。


大山先輩と、祥子先輩が付き合ったとしても、この気持ちは、変えられないかもしれない。


・・・仕方ないよね。


・・・あたしの、片思いだもんね。


 あたしは、退院するための準備を始めた。

 そして、遼と闘うために、気持ちも切り替えた。


あたしと、遼が本気でやったら・・・。


 勝つ自信はなかった。

 でも、大人しく、連れて行かれるわけにもいかなかった。

 遼をうまく逮捕出来たとしても、何年かすれば刑務所から出てくる。


その時、また、どうなるのか・・・。


 無事?退院をしたあたしは、まっすぐ南署に向かうためにタクシーを待っていた。

 あえて、大山先輩には会わなかった。

 あんなことの後に、会っても、きっと、ちゃんと話せないと思う。

< 37 / 50 >

この作品をシェア

pagetop