無色多彩
授業中、ずっーと手に顔を乗せながら窓の外を見ていた。
窓からみえる校庭には上級生の授業が体育だったのか怠そうに校舎に入って行くのが見えた。
「では、出した課題をやっておくようにーー」
その言葉と同時にチャイムが鳴り響く。
まるでタイミングを見計らったみたいで少し不愉快感を覚える。
それとも、チャイムと同時にクラスの生徒がいきなりうるさくなったからだろうか。
まあ、気持ちも解る気がする。なんたって次は昼休みで今日は4校時で終わりだからね。
そんな事を思いながら、もう用無しの教科書をせっせとバッグに詰め込む。
「流依ー!!お昼食べに行こー!!」
あたしの親友であり、理解者が天にも勝るテンションであたしの所に来た。
彼女の名前は
由村 莉奈。
全てにおいて完璧なのに適当人間なあたしの親友なのは今でも解らない。
「分かったから椅子から落とそうとしないで!!」
いつまで経っても
その場から立とうとしないあたしを、椅子を持ち上げて無理矢理にでも立たせようとする莉奈。
「じゃあ早く立った立った!!ほらーもう5分も過ぎてるじゃーん!!」
「だからって椅子から振り落とすことないじゃ…」
最後の言葉を言いかけようとしたら、勢いよくあたしの手を掴み全力疾走する莉奈。
「ちょ…やめ…」
莉奈…あなた幾ら、足が早いからって運動音痴なあたしにそんな事したら駄目よ……。
窓からみえる校庭には上級生の授業が体育だったのか怠そうに校舎に入って行くのが見えた。
「では、出した課題をやっておくようにーー」
その言葉と同時にチャイムが鳴り響く。
まるでタイミングを見計らったみたいで少し不愉快感を覚える。
それとも、チャイムと同時にクラスの生徒がいきなりうるさくなったからだろうか。
まあ、気持ちも解る気がする。なんたって次は昼休みで今日は4校時で終わりだからね。
そんな事を思いながら、もう用無しの教科書をせっせとバッグに詰め込む。
「流依ー!!お昼食べに行こー!!」
あたしの親友であり、理解者が天にも勝るテンションであたしの所に来た。
彼女の名前は
由村 莉奈。
全てにおいて完璧なのに適当人間なあたしの親友なのは今でも解らない。
「分かったから椅子から落とそうとしないで!!」
いつまで経っても
その場から立とうとしないあたしを、椅子を持ち上げて無理矢理にでも立たせようとする莉奈。
「じゃあ早く立った立った!!ほらーもう5分も過ぎてるじゃーん!!」
「だからって椅子から振り落とすことないじゃ…」
最後の言葉を言いかけようとしたら、勢いよくあたしの手を掴み全力疾走する莉奈。
「ちょ…やめ…」
莉奈…あなた幾ら、足が早いからって運動音痴なあたしにそんな事したら駄目よ……。