身長差15センチの関係 3

「よく覚えてたわね」

「お姉ちゃんだって、去年に僕が言ったことを覚えてたよ」

「そういえば、そうね」

鈴璃にとっては、昨年も今日も文化祭は特別な日。

覚えていてあたりまえだが、弟にとってもそうだということだろうか。

だとすると、こうして姉弟で過ごすことが特別だということで、大事な……。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、どうしたの?行かないの?」

「あっ、ううん、ごめん、行く」

鈴璃は、弟に腕を引っぱられて我に返る。

すでに靴を履き替えて、外に行く気まんまんの弟。

昨年のことはもういいから、早く、早く、という感じ。

鈴璃は、ほんの少しがっかり。

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