身長差15センチの関係 3

全部まわり終わった時には、鈴璃はお土産の山を抱え、弟は山に埋もれて歩くことになっていた。

「あらあら、たくさんもらえて良かったわ」
「大人気だったな」

後からゆっくり合流してきて暢気に話す両親。

「もうらえたけど、こんなに食べられないよ」

「そうねえ」

母は、弟が倒れない程度にお土産持ちをいくらか受け持った。

「こっちは水風船で、こっちは金魚の人形か」

父は、自分が興味のあるものだけ選んで手にとる。

金魚の人形は、金魚すくいの景品。

金魚すくいはしたいけど、生きた金魚はいらない人のために用意されたもの。

どちらにしても、弟の山はわずかしか減らないのでまだ埋もれている。

よって通りかかる人達、とくに女子学生達の間で、ふらふらする弟の人気がまだまだ上がる。

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