白い月〜destiny〜
私は窓際に置いてある物に目を留めた。

籐で編んだカゴに花が活けてある。

「あの花すごくキレイ。お義母さんが…?」

「ええ。週に一度フラワーアレンジメントの教室に通ってるの。始めてもう五年だから…かなりのものよ。じぶんで言うのも変だけど。」

「近くで見てもいいですか?」

「もちろん。うちは私以外男しかいないから 花を飾っても気付いてもくれないのよ。」

私は花の匂いを吸い込んだ。

「もったいないいですね。こんなにキレイでこんなにいい香なのに。」


「美月さんが来てくれると まるで娘ができたみたいで嬉しいわ。」

「私も…お義母さんといると楽しいです。」


本当のお母さんといるみたいで…。


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