彼と彼女の方程式
ちらっと隣を盗み見る。
太陽に照らされてキラキラ光る薄茶の髪。
通った鼻筋。
長い睫毛。
なんて綺麗な横顔なんだろう…。
無表情なその顔は何を考えてるか良くわかんない。
でも、よくよく考えると、こんなに綺麗な人が私なんかを選ぶのはおかしい。
例え彼女のフリだとしても、もっと他にいるだろう。
彼女のフリ。
そうだよ…。
はぁ…、危ない危ない。
湊から視線を地面に戻して頭を振った。
うっかり勘違いする所だった。
あたし達は友達なんだ。
今ならまだ引き返せる。
好きになる前に…。